第8話  怒りの女盗賊

kotaishihi_08.jpg 祖父の沈敖(しんごう)が李徹に宛てた文を読んだ常楽。夢から覚めたかのごとく一気に愛が憎しみに変わる。人々が寝静まる真夜中、黒装束に身を包む常楽が皇太子府から出ていく。李徹に目に物見せるべく、その身は怒りに燃えていた。明け方、皇太子府の門前に盗まれた宝石が置かれる。大理寺卿たる李徹への挑戦状であることは疑いようもない。