第114回  洛陽十二支妙見めぐり~星の仏様に開運・厄除け祈願~

江戸時代、京都御所を中心に十二支の方角の寺院に祀られた妙見菩薩をお参りする「洛陽十二支妙見めぐり」が大流行した。今回は、明治の廃仏毀釈で廃れたものの昭和の終わりに再興を果たした「洛陽十二支妙見めぐり」の霊場を紹介する。
まず最初に訪れるのは、紅葉の名所としても有名な右京区小倉山の常寂光寺。「酉の妙見菩薩」として信仰を集めている妙見菩薩の不思議な逸話とは?
続いて訪れるのは、「修学院の妙見さん」と呼ばれる左京区の道入寺。「寅の妙見さん」である道入寺から「卯の妙見さん」の霊鑑寺へ宝剣を引き継ぐ「宝剣引継大祭」にカメラが入り、師走に行われる恒例行事の様子を伝える。
次に訪れるのは、「卯の妙見さん」を祀る尼門跡寺院・霊鑑寺。不動堂に祀られている妙見菩薩をはじめ、狩野派による絢爛豪華な襖絵や後水尾天皇が愛した椿の庭園など見どころ満載。
最後に訪れるのは、亥の方角にある鷹峯の圓成寺。妙見宮に祀られる岩戸妙見菩薩を特別に御開帳頂く。
他にも「清水の鎮宅妙見」として信仰されてきた日體寺、「鳴滝の妙見宮」の呼び名で親しまれる三寶寺にも足を運び、北極星を神格化した妙見菩薩の霊場をめぐる妙見信仰を専門家の解説で案内する。 

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