第25話  死に際の情け

niyoihouhi_25.jpg 信都侯は武器横領の拠点としていた苦水(くすい)村を徐晋に突き止められ、逃亡を図る。その道すがらに対面した呉白起を偽りの涙で欺くとまたもや逃げ、屋敷にたどりつく。そこへ徐晋たちが乗り込んできて進退窮まった信都侯は自爆して果てる。しかし信都侯はその直前、爆発に巻き込まないよう呉白起をわざと罵倒し、遠ざけていた。名も記されていない墓標の前で父への憎しみと思慕のはざまで苦しむ呉白起を傅宣は優しく諭し、また見守るのだった。