第30話  海棠の木の下で

yumeorihime_30.jpg 五穀豊穣を祝う祭事が皇太子の主催により行われた。蒋洛はこの機に皇太子を暗殺すべく、毒入りの果汁を用意する。しかし皇太子の杯を班婳(はんかく)が口にすることとなり、班婳は吐血、意識を失う。毒を以て毒を制す。太医が差し出した毒薬を、危険を顧みずに口移しする容瑕(ようか)。班婳は意識を取り戻すが、体内の毒は抜けきっておらず、助かるか否かは運命次第だと医者から告げられる。班婳は願い事が叶うという海棠の木へ容瑕をいざなう。