第30話  課せられた使命

ookamidenka_30.jpg かつて前朝の人質だった迄貚(きったん)の王子が新王に即位すると知った楚馗は、迄貚と溍との関係修復を懸念し、渤王を即位の儀に派遣して新王の本音を見定めようとする。一方、溍王は馬摘星と耶律宝娜(やりつほうな)との関係に目を付け、私情で勝手な行動を取った罪を償う機会として、即位の儀に赴き煬国と迄貚との盟約を破棄させよと馬摘星に命ずる。即位の儀に赴けば渤王と顔を合わせるのは必至だ。意欲を見せる馬摘星とはうらはらに、馬摘星の心情を心配する疾沖だが...。