3月6日~3月10日

3月6日(月)
「全人代開幕で始動! 3期目習体制と中露関係の今後」

ゲスト:小原 凡司(笹川平和財団 上席研究員)、江藤 名保子(学習院大学 法学部教授)

5日から中国の国会に当たる「全人代」(全国人民代表大会)が開幕。去年の共産党大会で、異例の3期目の総書記に就任した習近平氏が、国家機構や人事の刷新で、本格始動。
党のトップ人事では、自らの息のかかった「習派」で固めた習氏だが、国内外の課題は山積だ。ゼロコロナ政策で経済は疲弊し、燻っていた国民の不満が顕在化する中、果たしてこの苦境を乗り切ることは出来るのか?
また、今春にも習氏がロシアを訪問しプーチン大統領と会談すると複数のメディアが伝えた。ロシアのウクライナ侵攻に対して距離をとってきた中国だが、ここにきてロシアへの武器供与に踏み込むとの見方もある。これが、米中間の対立を煽り、緊迫化する懸念はないのか。本格始動した3期目習体制の課題と今後を徹底検証する。


3月7日(火)
「日本のGDP世界4位に転落か 復活の道筋とは?」

ゲスト:伊藤 達也(自民党衆議院議員 / 元金融担当相)、加谷 珪一(経済評論家)

世界第3位の日本のGDP(国内総生産)が、ドイツに抜かれ4位に転落する⁉テコ入れをしなければ、数年後には現実味を帯びてくるという。
要因は、長引く円安と低成長の流れだという。「アベノミクス」のもと、10年間続いた大規模な金融緩和による円安は、輸出企業の業績を伸ばしたが、米ドルベースでは日本経済の規模を縮小させ、「安い日本」を定着させてしまった。
さらに、物価は上がっても賃金が上がらない10年にー。
こうした中、日本の金融政策をかじ取りする日銀総裁が交代する。日銀の次期総裁に求められる金融政策とは?
ドイツに逆転されないために、官民挙げて今やるべき方策は何か?日本の景気回復と経済再生への道筋を探る。


3月8日(水)
「クリミア奪還目指すゼレンスキー 欧米支援の本気度は?」

ゲスト:小谷 哲男(明海大学教授)、合六 強(二松学舎大学国際政治経済学部准教授)

ロシア軍が猛攻を続ける東部の要衝バフムトでは、ウクライナ軍が戦略的撤退を始めた可能性が高いと指摘されていたが、ゼレンスキー大統領は今月6日の軍幹部などとの会合で、防衛を維持し、強化する方針を確認。
さらに、ゼレンスキー氏は先月26日のビデオ演説で、「クリミアの解放により、人々の生活を破滅させるロシアのあらゆる試みに終止符を打つ」と、南部クリミアの奪還を目指す考えを改めて強調している。
クリミア奪還にこだわるゼレンスキー氏の頑なな姿勢は、戦闘の長期化を懸念する欧米各国にどう映るのか...。今後の武器支援の在り方にも影響を及ぼすと専門家は指摘する。
ウクライナ侵攻は2年目に入り、戦闘は激しさを増している。最新の戦況と欧米のウクライナ支援の本気度について徹底議論する。


3月9日(木)
「大震災からまもなく12年 原発政策の大転換か?」

ゲスト:細野 豪志(自民党衆院議員・元原発相)、太田 昌克(共同通信社編集委員兼論説委員)

東日本大震災からまもなく12年。事故を機に原子力発電所の安全規制は強化されたが、原発の在り方が大きな転換点を迎えている。
政府は、原発の運転期間を原則40年、最長60年とする規制について、事実上、60年を超える原発の運転を可能にする法案を閣議決定した。これに先立ち、原子力規制委員会が制度の見直しを決定したが、全会一致の原則に沿わず、5人のうち1人が反対した。さらに、賛成した委員は「せかされて議論してきた」とも述べている。
一方で、原発の再稼働について、国民の過半数が賛成する、世論調査結果も出ている。
岸田政権の原子力政策の転換は日本に何をもたらすのか...。原発の再稼働と今後の日本のエネルギー政策を考える。


3月10日(金)
「夫婦のトリセツ / 孫育てトラブル解決法」

ゲスト:黒川 伊保子(感性アナリスト / 脳化学コメンテイター)・棒田 明子(NPO法人 孫育て・ニッポン理事長)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が独自の目線でニュースに切り込む『クロスアングル』と、『ニュースの雑学』の2つのコーナーをお届け。
長年連れ添った夫婦でも、なぜ会話がすれ違うのだろうか?そこには人間の「脳」が関係している。人間の脳は「命」を守るための選択を瞬時に行うという。その選択のために脳内で出される電気信号が、夫と妻では違うのだとか。ベストセラー「トリセツ」シリーズの著者が満を持して書いた「夫婦のトリセツ」。よくある夫婦の会話は、どんな脳内信号が働いた結果なのか?楽しく解説する。
また、両親共働きの場合、祖父母に育児を頼るケースは多い。そもそも日本は「一族全員で子供を育てる」風習があった。しかし現代では、育児を頼める親族といえば祖父母。そして世代間ギャップが理由で生まれる軋轢に頭を悩ませるケースは多い。そんな"孫育て"トラブルの解消法を伝授する。