第38話  真相を秘めて

ookamidenka_38.jpg 馬摘星(ばてきせい)を連れて山道を急ぐ渤(ぼつ)王。辛辣な言動で馬摘星には気づかせないようにしながら、馬摘星の傷を悪化させないために担いで川を渡り、馬摘星が暑さで倒れないよう薄着にさせ、虫に食われていない果実を採って馬摘星の腹を満たす。最初は反発していた馬摘星も、渤王という冷たい仮面の下には狼仔(ろうし)がいることに気づき始めるのだった。山中の旅が終盤にさしかかった頃、追いついた疾沖(しつちゅう)は、渤王の行動に疑問を感じ、隠されていた真相を聞き出す。