4月3日~4月7日

4月3日(月)
「侵攻から400日 "不肖宮嶋"のウクライナレポート」

ゲスト:宮嶋 茂樹(報道カメラマン "不肖・宮嶋")、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ロシアのウクライナ軍事侵攻から3月30日で400日が経過し、戦闘は長期化している。現在国土のおよそ2割をロシア軍に占領されているウクライナだが、NATOや欧米諸国の支援を受け、士気高く抵抗を続けている。軍事力に勝るロシアは、当初の"電撃的勝利"という目論見どころか、思わぬ苦戦を強いられている状況だ。これまで多くの戦場取材を経験してきた"不肖宮嶋"こと報道カメラマンの宮嶋茂樹氏が、侵攻以来三度にわたりウクライナの戦場とそこに生きる人々の暮らしを取材。このほど帰国した宮嶋氏に、この一年の取材を通じ肌で感じ取った戦地ウクライナの変化について、撮影した画像も交えて報告してもらう。


4月4日(火)
「兵器求めるウクライナ G7議長国日本の役割は?」

ゲスト:鈴木 馨祐(自民党衆議院議員 / 元外務副大臣)、渡辺 周(立憲民主党衆議院議員 / 元防衛副大臣)

日本は、G7議長国としてウクライナ支援をどう主導していくのか。
日本以外のG7各国が軍事支援に力を入れる中、3月に首都キーウを電撃訪問した岸田首相は、ゼレンスキー大統領との会談で殺傷能力のない装備品の支援を表明した。
5月には、広島でのG7サミット(主要7カ国首脳会議)が開催される。議長国は議題設定や声明文書に責任を負うため、ウクライナの日本に対する期待は大きい。
武器支援ができない制約を抱える日本。独自の支援策をどう推し進めるのか?この戦争を終結に導くために、日本はリーダーシップをいかに発揮すべきか?
外交・安全保障に詳しい与野党の論客が激論を交わす。


4月5日(水)
「林外相訪中の成果は? 邦人拘束・安全保障で日中緊迫!?」

ゲスト:小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)、福田 円(法政大学法学部教授)

今月1日と2日、林外務大臣は中国を訪問し、約3年3カ月ぶりとなる日中外相会談が行われた。
会談で林外相は、アステラス製薬の日本人男性幹部の拘束問題で、中国側に早期解放を強く要求。しかし、中国・秦剛外相は「法に基づき処理する」と発言し、双方の主張は平行線に終わった。
去年11月、日中首脳会談を受け、閣僚レベルでの対話は進展したが、沖縄・尖閣諸島周辺の領海侵入など、安全保障に関する対立は依然として解消されないままだ。
こうした中、日本にも大きく影響する台湾情勢では、蔡英文総統とマッカーシー下院議長の会談が5日、米ロサンゼルスで開催へ。これに対して、中国側の反発は必至とみられているが、今後どうなるのか...。中国と日本、米国の今後を考える。


4月6日(木)
「日銀新体制へ 「アベノミクス10年」を振り返る」

ゲスト:森信 茂樹(東京財団政策研究所 研究主幹)、片岡 剛士(PwCコンサルティング チーフエコノミスト)

日銀・黒田総裁が8日に任期満了を迎え退任。黒田総裁と言えば2013年4月にアベノミクス第一の矢として放たれた「大規模な金融緩和政策」が挙げられる。デフレからの脱却を目指し「2%の物価目標を2年程度で実現する」と宣言。国債などの買い入れを大幅に増やして市場に大量の資金を供給した。さらに2016年には、超低金利政策を実施した。
しかし、これらの金融政策により円高・株安は是正され、輸出企業を中心に好循環をもたらしたが、日銀が掲げる「2%の安定的な達成」には至らなかった。
さらに、当初2年程度としていた緩和策は、10年にわたって現在も続けられている。
果たして、大規模金融緩和は日本に何をもたらしたのか...。成果と副作用を検証するとともに、新体制はどう舵を取るべきかを考える。


4月7日(金)
「『異次元の少子化対策』果たしてその効果は?」

ゲスト:山口 慎太郎(東京大学大学院 経済学研究科教授)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
先月末には、「少子化対策」のたたき台が公表され、4月1日にはこども家庭庁が始動した。いよいよ動き出した岸田政権の「異次元の少子化対策」。果たして、その効果は?家族の経済学を専門とする東京大学大学院の山口慎太郎教授とともに詳しく検討します。