第119回  春は大徳寺の本坊へ!~初公開の仏殿と名僧・茶聖の面影~

京都・紫野の大徳寺は、「一休さん」こと一休宗純や沢庵宗彭といった名僧を輩出してきた臨済宗大徳寺派の大本山。今回は、今春39日間にわたり特別公開される大徳寺の本坊をめぐる。
まず最初に向かうのは、あでやかな朱塗りが麗しい三門・金毛閣。この楼上に設置された雪駄履きの利休像が、利休切腹の原因となった話はあまりにも有名だ。その金毛閣をくぐって次に向かうのは、特別公開の大きな見どころである仏殿。再建以来358年目にして初公開されるこちらには、方広寺にかつて存在した大仏の10分の1サイズの本尊・釈迦如来坐像が安置されている。また、本尊を祀る須弥壇の彫刻や狩野元信作と伝わる天井画も必見。
続いて向かうのは、江戸時代の天才絵師・狩野探幽が描いた天井画「雲龍図」で知られる法堂。「天下一の鳴き龍」の響きに圧倒された後は、国宝・唐門へ。「桃山の三唐門」の一つに数えられる壮麗な門は、1日中眺めても飽きないことから「日暮門」の異名も持つ。
番組では、修復工事中の国宝・方丈の内部の様子も特別に撮影。大徳寺が重ねてきた悠久の歴史と文化財を守り伝えてきた先人の思いに触れる。

京都浪漫 悠久の物語 京都浪漫 悠久の物語