第120回  谷崎潤一郎が愛した京都~神護寺・曼殊院門跡・石村亭・法然院~

「細雪」や「春琴抄」などで知られる文豪・谷崎潤一郎。今回は、京都に暮らし京都を愛した文豪ゆかりの場所をめぐる。
まず最初に訪れるのは、右京区高尾にある神護寺。当時女性問題でマスコミに追いかけられていた谷崎が、静かに執筆出来るところを探し求めて辿り着いた寺。境内に建つ地蔵院に籠った谷崎は、抜群の環境で執筆に専念し、名作「春琴抄」を書き上げた。
続いて向かうのは、左京区にある曼殊院門跡。「少将滋幹の母」を連載中だった谷崎は、物語の中に天台の教学を活かそうと考え足を運んだ場所。こちらには谷崎が寄贈した鐘があり、今も現役で活躍中だ。
次に向うのは、谷崎が最も長く住んだ場所として知られる石村亭。通常非公開だが、特別にカメラが潜入し、谷崎の書斎や美しい庭園などを紹介。
最後に谷崎潤一郎の墓のある法然院へ赴き、京都を愛した文豪・谷崎潤一郎の生涯に思いを馳せる。

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