第54話  屈辱の生い立ち

千鶴子は百合に母親の名乗りをする。自分が不倫で生まれたという事実に打ちのめされる百合。
しのぶと新太郎は、三人で本当の家族を作り上げよう、と百合に訴えるが、百合の大人への不信感が爆発する。
翌日、債権回収会社の担当者が大丸家にやってくる。生前、耕造が独断で借金をしていて、今月中に三億円の返済を迫られる。病院閉鎖の窮地に追い込まれ、頭を抱え込む新太郎。
百合は千鶴子に会い、どうしても知りたかったことを質問する。千鶴子の話を聞いた百合は、泣きながら千鶴子に抱きつく。
千鶴子はしのぶに、一晩だけ百合と一緒にいさせてほしい、と懇願する。