第55話  一晩だけの夢

店を畳み、東京を離れる決心をした千鶴子は、一晩だけ百合と過ごさせてほしい、としのぶに頼む。百合もそうしたいと言うので、しのぶは戸惑いながらも承知する。
その夜、百合にせがまれるまま、千鶴子は過去の話をいろいろと語る。百合は千鶴子を慕い、二人は手をつないで眠る。
翌日、百合がもう一晩だけ一緒にいたいと言い出す。千鶴子は動揺するが、きっぱりと断る。
千鶴子は省吾から大丸病院の窮地を知らされる。省吾には自分の素性を隠してきたが、身元調査をされていた。
一旦家に戻った百合が則子と衝突して、千鶴子の元へ逃げてくる。