第18話  正体のない毒

huukikasho_18.jpg 命は助かったものの、皇太子は曹王の策略で深手を負った。曹王の息がかかる太医院の医師は信用できないが、治療は必要だ。武才人が信頼できる医師を皇宮外から呼び寄せ、矢に毒は使われていないことが分かった。しかし、傷は薬でいったん回復し始めたものの、数日で悪化し、癒える気配がない。矢に毒はなかったはずだが、その症状は毒によるもののように見える。原因を突き止めるため、裴行倹らが直接傷に触れる薬や紗布を調べると...。