第26話  弈心(えきしん)宮での弔い

huukikasho_26.jpg 「夢で仙女に刺繍を習った」という話を聞いても半信半疑だった卓錦娘だが、豆子から「新たな刺繍を習った」と尚服局では教えていない技法を見せられ、「もしや」と思い始める。ある夜のこと、夢に安氏が現れてうなされた卓錦娘、おりしもその日は安氏の命日だ。豆子の話が一気に信憑性を帯び、安氏が自分を恨んでいると恐れた卓錦娘は霊がいるという弈心宮へ弔いに出かける。しかし、その時、弈心宮では豆子が好物をそなえて母を弔っていた。