5月15日~5月19日

5月15日(月)
「反攻作戦いつ開始?ワグネルは? ウクライナ情勢分析」

ゲスト:廣瀬 陽子(慶應義塾大学 総合政策学部教授)、古川 勝久(安保問題専門家)

ウクライナのゼレンスキー大統領は、近く大規模な反転攻勢に踏み切ると表明。欧米などウクライナを支援する側は、既に1700両以上の戦闘車両を引き渡し、兵員の訓練も終了しているとの見方もある。早ければ今月中にも反転攻勢に踏み切るのか。
一方、ロシアのプーチン大統領は、9日の「対独戦勝記念日」の演説で、ロシアは「本物の戦争を仕掛けられている」と侵攻の責任を欧米に転嫁し、戦闘継続を強調した。内部での対立と矛盾が激化するロシアの指導部で何が起きているのか?
侵攻から1年2か月余、岐路に立つウクライナ情勢の今後は?最新情勢を徹底分析する。


5月16日(火)
「バフムトでウクライナ逆襲へ 防戦するロシアの弱点は」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団主任研究員)、小谷 哲男(明海大学教授)

東部・激戦地バフムトではウクライナ軍が猛反撃。ロシア軍の一部を撃退し前線を押し戻しているという。今後の大規模反転攻勢に向けた動きなのか?
こうした中で、ゼレンスキー大統領は「今年中にロシアの敗北を決定づけることができる」と述べた。欧米の軍事支援を背景に反転攻勢を成功させることに自信を示すが、その行方は?
一方、米国は「ロシア軍は弾薬と兵員不足で年内の大規模攻撃は困難」と分析。長期戦で見えてきたプーチン政権の弱点とは?
最新の戦況を分析し、ウクライナの反転攻勢に向けた戦略を読み解く。


5月17日(水)
「中国の脅威にどう対処? ニッポン半導体復活への道」

ゲスト:甘利 明(自民党経済安全保障推進本部長 / 衆議院議員)、細川 昌彦(明星大学経営学部教授)

19~21日に開かれるG7広島サミット(先進7カ国首脳会議)では、対中国を念頭に経済安全保障についての議論も行われる。
中国は政治的に対立する国との貿易や投資などに制限をかける、いわゆる「経済的威圧」を常態化させている。G7首脳会議では、これを容認しない姿勢を打ち出し、さらに半導体や重要鉱物などで、中国依存を脱却する枠組みについて話し合われる見通しだ。
ところで、経済安全保障で大きな鍵となる先端半導体分野では、中国が軍事転用する恐れがあるとして、すでに日米が輸出規制に踏み切った。半導体の争奪戦が激化する中、日本は政府の肝いりで、先端半導体の量産化を目指す新会社「ラピダス」が始動。世界を見据えた競争に乗り出したが、果たして勝算はあるのか。
日本の半導体戦略の現在地と、経済安全保障について詳しいゲストと考える。


5月18日(木)
「維新馬場代表に聞く! 選挙戦略と政権政党への道」

ゲスト:馬場 伸幸(日本維新の会 代表)、山田 惠資(時事通信社 解説委員)

日本維新の会は、先月の統一地方選挙で馬場代表が進退を懸けて掲げた「地方議員600人以上」の目標を達成。大阪以外で党公認の首長が初めて誕生した。さらに、衆議院和歌山1区の補欠選挙も制し、党勢拡大を印象付けた。
14日の臨時党大会で続投を決めた馬場代表は、次なる目標として「野党第一党を目指す」とした上で「その延長線上に待ち構えている目標が政権政党」と強調した。存在感増す強気の維新に課題は?馬場代表に聞く。


5月19日(金)
「物流2024年問題 その回避策は?」

ゲスト:矢野 裕児(流通経済大学・教授)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
今夜のテーマは、「物流2024年問題」。日々運ばれている荷物のうち、3割が届かなくなると言われています。危機を回避する術はあるのでしょうか?