第122回  伏見稲荷大社のすべて~神々の鎮まる聖域を巡る~

解説:吉村晋弥(京都旅屋)

今回は、外国人に人気の日本の観光スポット第一位にも輝いた伏見稲荷大社の境内と神々が鎮まる稲荷山を紹介する。
全国に3万社あると言われる稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社は、「五穀豊穣」「衣食住」の神様として信仰を集める古社。第一鳥居をくぐると目に入るのが、朱塗りがまぶしい壮麗な楼門。この楼門を建てたのは、幼少の頃より尾張の稲荷神社をよく参拝していたという豊臣秀吉。秀吉が楼門を寄進することになったワケとは?楼門をくぐった先にある外拝殿では、神社であまり目にしない珍しい図柄の釣り灯籠に注目する。
そして本殿でお参りをした後は、いよいよ海外からの参拝者に人気の千本鳥居へ。稲荷塗と言われる朱色に彩色された鳥居が建ち並び、連日朝から多くの観光客で賑わう。
人気スポットを堪能した後は稲荷山の山頂方面へと続く道へと向かい、お参りの真骨頂とされてきた「お山めぐり」へ。清少納言も登った山道を登ると、市街が一望できる四ツ辻に到着する。
幕末から参拝客をもてなしてきた茶店でお腹を満たした後は、末社をめぐりながら山頂を目指す。
平安時代の頃から盛んだった伏見稲荷大社の見どころを、プロのツアーガイドの案内で巡る。

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