第31回  新潟・加茂で伝統技術と絶品グルメに出会う旅

今回、中山さんが訪れた小京都は新潟・加茂。「加茂」という地名は、京都の上賀茂神社と下鴨神社に由来しています。町の中心部には加茂川が流れ、由緒ある神社仏閣も多いことから「北越の小京都」と呼ばれています。また、古くから木工の町としても知られており、桐箪笥の生産は全国随一を誇ります。中山さんは、加茂の町を歩きながら、桐箪笥や組子細工など、昔から受け継がれてきた技や人に触れていきます。

加茂市の花「雪椿」が咲く加茂山公園から出発した中山さん、まずは近くにある青海神社を訪れます。歴史を感じる本殿と鶯張りの廊下に、先人たちの技術の高さに感銘を受けます。神社でいただいた御朱印には、桐紙や和紙が使われており、まさに木工の町・加茂ならでは。桐箪笥の工房では、木の特性を活かした職人技に目を見張ります。昔ながらの技術を使って現代風にアレンジした木工製品にも興味津々。また、伝統工芸「組子細工」の工房では、釘を使わずに小さな木片を組みはめて美しい装飾を施す繊細な工程に、受け継がれてきた熟練の技を実感します。そのほか、江戸時代から加茂で織られてきた綿織物「加茂縞」の店や、伝統の和紙「加茂紙」の唯一の担い手にも出会います。さらに、老舗飴店が復活させた昔懐かしい「あずきアイス」、木工の町ならではの趣ある御膳などグルメも堪能!地元の方々と触れ合いながら、歴史が息づく加茂の町を歩きました。

中山秀征の楽しく1万歩!小京都日和
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