第34話  二重の罠(わな)

huukikasho_34.jpg 曹王は庫狄琉璃の命を救うことを条件に、裴行倹を配下に引き入れようと考えた。帰順を説得させるため琉璃と裴行倹を会わせるが、琉璃は裴行倹を説得しようとはしない。曹王の前で裴行倹を責め立てた琉璃は、曹王に気づかれぬよう、ひそかに書きつけを手渡す。それには、明日曹王が謀反を起こすことが書かれていた。東宮に戻った裴行倹は、書きつけを皇太子に見せ、曹王の謀反への対応を促す。しかし、この書きつけこそが、曹王らの罠だった。