第38話  縁を結ぶ白い鳩

huukikasho_38.jpg 皇帝・李治は武媚娘と庫狄琉璃を連れて万年宮へ避暑にやってきた。しかし、琉璃は山頂の梳粧楼に籠もって絵を描いたり、衣を作ったりするのみで李治の気持ちを受け入れようとはしない。長安県の県令となった裴行倹が、万年宮を訪ねてきた。拝謁を願い出る目的は琉璃に会うことだと察した王伏勝は、李治には取り次がず、帰るよう説得したが、裴行倹は大雨が降る中でも頑として門前を動かない。これを知った武媚娘は、玉柳にあることを命じる。