第39話  もう一人の庫狄(こてき)家の娘

huukikasho_39.jpg 庫狄琉璃は晴れて宮中を離れ、裴行倹との婚礼を心待ちにしている。しかし、裴行倹の財産を預かる臨海大長公主は決して2人の婚礼を祝福してはいなかった。裴行倹は最初の妻を大長公主の陰湿ないびりによって亡くしているため、身の安全を守るために琉璃を蘇定方の屋敷に預ける。裴行倹が婚礼の報告で河東公府を訪れ、相手が庫狄延忠の娘であることを告げると、崔夫人はかつて庫狄家の娘を側室にしようとして恥をかかされたことを思い出す。