第31話  

tenryuhachibu_31.jpg 星宿派の奥義を体得すべく、阿紫(あし)は鉄丑(てっちゅう)こと游坦之(ゆう・たんし)の体を、まるで器のようにして毒を集めていた。その度に游坦之は毒に苦しめられたが、偶然手に入れた「易筋経」を学ぶことで、何とか命を落とさずに済んでいた。いや、それどころか彼は、自分でも気がつかぬ間に少林寺の秘法を身につけていたのだった。そんななか、段誉(だん・よ)をはじめとする江湖の才子たちのもとに、"聡弁先生"蘇星河(そ・せいか)から奇妙な招待状が届き...。