第34話  

tenryuhachibu_34.jpg 玄悲(げんひ)大師の死因を調べるため、慕容(ぼよう)家の屋敷を探っていた巴天石(は・てんせき)たち。その報告を受けた段誉(だん・よ)は、耳を疑った。墓室に安置されていた慕容博(ぼよう・はく)の棺が、空だったというのだ。「慕容博は生きている?」――段誉は、不意に浮かんだ突飛な考えを一笑に付す気にはなれなかった。一方、1人で気ままに放浪を続けていた阿紫(あし)は、からかい甲斐のありそうな若い僧と出会う。小悪魔に魅入られた哀れな僧の名は...。