第38話  

tenryuhachibu_38.jpg 天山童姥(てんざんどうぼ)によって、体内に生死符を打ち込まれてしまった虚竹(こちく)。だが意外なことに、天山童姥は生死符の取り除き方ばかりか、生死符を作る方法まで伝授してくれたではないか。その技――天山六陽掌もまた、逍遥派の奥義の1つ。己の意思とは関係なく、虚竹の武功は新たな高みに達したのだった。しかし、いつまでも李秋水(り・しゅうすい)の目を欺くことはできなかった。西夏の皇宮、地下の氷室に潜む2人を取り巻く包囲網は、次第に狭くなり...