第47話  

tenryuhachibu_47.jpg 暗い枯れ井戸の底――慕容復(ぼよう・ふく)に投げ落とされた段誉(だん・よ)と、冷酷な従兄の振る舞いに絶望して身を投げた王語嫣(おう・ごえん)は、そこで身を寄せ合っていた。一方、地上では、鳩摩智(くまち)と慕容復が死闘を繰り広げていた。慕容復の掌打を食らって体勢を崩した鳩摩智の懐から「易筋経」が飛び出し、井戸の中へと吸い込まれる。一瞬の後、鳩摩智も「易筋経」を追って、井戸へと身を躍らせたのだった。それを見届けた慕容復は、井戸の口を大岩で塞ぎ...。