最終話  

tenryuhachibu_50.jpg 宋への進攻命令を拒み、阿紫(あし)とともに出奔した蕭峯(しょう・ほう)。しかし、毒に侵されて動けなくなり、追っ手に捕まってしまう。牢に入れられた蕭峯に気づかれぬよう、耶律洪基(やりつ・こうき)は出陣の準備を進めさせる。遼国皇帝自ら指揮を執り、宋を打ち破ろうというのだ。蕭峯には、義兄の魂胆はお見通しだったが、見張りに囲まれた牢の中ではどうすることもできない。そして、出陣の前夜。突然、見張りの兵たちが次々と倒れたかと思うと、建物の外では火の手が上がり...。