7月31日~8月4日

7月31日(月)
「袴田事件検察有罪立証へ! 日本の再審制度の課題」

ゲスト:指宿 信(成城大学法学部教授)、若狭 勝(弁護士 / 元東京地検特捜部副部長)

逮捕から57年、東京高裁は今年3月、死刑が確定した袴田巌さんの再審開始を認める決定をした。その後、検察は改めて袴田さんの「有罪立証」をすると表明。再審の審理はさらに長期化する見込みだ。袴田さんは87歳と高齢で、長期にわたる獄中での生活から拘禁反応が現れている。なぜ検察は「有罪立証」にこだわるのか...。
死刑囚の再審が認められたケースは、過去4件あるが、いずれも無罪が確定している。袴田さんの再審無罪の公算と審理の行方は?
日本の司法制度の課題と問題点を専門家と共に徹底検証する。


8月1日(火)
「ウ軍主力部隊を投入へ 焦るプーチン氏内情は?」

ゲスト:名越 健郎(拓殖大学特任教授)、長谷川 雄之(防衛省防衛研究所研究員)

ウクライナが、米欧で訓練を受けた主力部隊を南部の前線に投入した。米欧が供与した兵器を装備し、規模は数千人に及ぶ模様。南部戦線では激しい戦闘が続いており、ウクライナ主力部隊の投入で戦況が好転する可能性はあるのか?
一方、プーチン大統領は「プリゴジンの反乱」後の態勢立て直しに躍起だ。治安当局はプーチン政権を批判する戦争強硬派のブロガーを逮捕。また、軍内部では一部将校を拘束・解任の動きが。果たして、プーチン政権の内部で、何が起きているのか?
こうした中、ロシアのショイグ国防相が北朝鮮を訪問。北朝鮮に接近するプーチン政権の内情と、ウ軍反攻の行方を最新の戦況を交えて分析。


8月2日(水)
「『地球沸騰化時代』が到来!? 気温上昇を防げるか?」

ゲスト:江守 正多(東京大学未来ビジョン研究センター教授)、田中 健(WWFジャパン 気候・エネルギーグループ)

今夏は世界各地が猛烈な熱波に見舞われ、先月の世界の平均気温は観測史上最も高くなったとみられる。
国連のグテレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と述べ、各国の指導者に気候変動対策の強化を求めた。
また、ロシアのウクライナ侵攻も、温暖化加速の要因に?気温の上昇を抑えるには、CO2(二酸化炭素)の排出量を減らすなどの「脱炭素」が重要だが、砲弾などの武器製造、ウクライナ国内での爆撃などによる火災、破壊されたインフラ施設の修復などで、多くのCO2が排出されているという。
気温の上昇が地球環境にもたらす影響や、脱炭素社会の実現に向け、日本を含む世界各国の取り組みについて、気候変動問題の専門家と議論する。


8月3日(木)
「支持率下落が止まらない 岸田政権の起死回生策は」

ゲスト:岩井 奉信(日本大学名誉教授)、山田 惠資(時事通信社 解説委員)

岸田政権の支持率下落が止まらない。しかも、自民党の支持率も下がっていて、2つの合計が50%を切ると政権が危ないという「青木の法則」で見ても、危険水域に近づいている。
要因の一つはマイナンバーカード問題。岸田首相は来年秋の健康保険証廃止について、延期に含みをもたせた発言も。岸田政権の起死回生策となるのか?
さらに、秋以降の政局は波乱含み。内閣改造・自民党役員人事を追い風に支持率回復、求心力は高まる?そして、解散・総選挙は?独り歩きする「サラリーマン増税」、ポスト岸田の顔ぶれ、党内に岸田おろしの動きは?政治ジャーナリストが岸田政権の現在地と今後を徹底分析する。


8月4日(金)
「AI×人間の仕事争奪戦? 共存の道筋は?」

ゲスト:川上 敬太郎(ワークスタイル研究家)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
今夜のテーマは、「AIと仕事」です。人間は、AIに多くの仕事を奪われるのではと言われるなか、最近何かと話題の「生成AI」の登場で、その関係は、新たなフェーズに入ったと言われています。そこで今夜は、人間とAIの"仕事争奪戦"の行方と、共存の道筋を考えます。