第128回  六地蔵めぐりと地蔵盆~大善寺・上善寺・壬生寺・あだし野念佛寺~

今回は、京都の夏の風物詩である「六地蔵めぐり」と「地蔵盆」ゆかりの寺を訪ねる。
まずはじめに向かうのは、六地蔵めぐり発祥の地と言われている京都市伏見区にある大善寺。こちらで六地蔵めぐりの由来と歴史について住職に話を聞く。平安時代の歌人・小野篁と六地蔵の関係とは?
次に向かうのは、鞍馬口の上善寺。六地蔵の一つ「鞍馬口地蔵」を紹介した後は、お盆の風物詩として有名な国の重要無形民族文化財「六斎念仏」の奉納について「小山郷六斎念仏保存会」の方たちに話を聞く。さらに他の旧街道口に安置された六地蔵にも触れ、800年以上続く伝統行事について詳しく伝える。
続いては、六地蔵めぐりの巡拝ができない子供たちが主役の行事・地蔵盆について紹介する。はじめに向かうのは、新選組ゆかりの地として知られる壬生寺。こちらではお地蔵さまのない町内に地蔵盆の「貸し出し地蔵」を行っており、境内の一角には様々な表情をしたお地蔵さまが並んでいる。さらに右京区にあるあだし野念佛寺にも足を延ばし、季節の風物詩として有名な無縁仏を弔う千灯供養などに触れる。
古くから伝わるものから新しく始まった行事まで、京都のお盆の過ごし方をたっぷりとお届けする。

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