第5話  上元(じょうげん)節の琴(きん)の音

kokuhana_05.jpg 晏雲之に巾着を渡せないまま、賭けの期限である上元(じょうげん)節がやって来た。宋佳音との賭けに負けた桑祈は、大勢の観衆の前で琴(きん)を弾かなければならなくなった。桑祈に恥をかかせないため、卓文遠は芸妓(げいぎ)の浅酒(せんしゅ)に陰で演奏させ、舞台の上で弾くふりだけをするよう勧めるが、桑祈は卑怯な真似はしたくないと自ら演奏する。案の定、ひどい演奏で観衆からはやじが飛ぶが、つたない腕で引き続ける桑祈。そのとき花火が上がり、思いがけない助け船が出され...。