第22話  誕辰(たんしん)の期待

kokuhana_22.jpg 典籍室で傍若無人に振る舞う宋佳音を卓文遠がたしなめた。思いがけず優しい言葉をかけられた宋佳音は、卓文遠に心を奪われる。卓文遠はそのときに嗅いだ宋佳音の香水の匂いから、拠点で宋家と西昭が取り引きしていたことに京兆(けいちょう)府が気づいたのではと疑い、急いで宋太傅の屋敷を訪れ、手立てを打つよう促す。晏雲之は自身の誕辰(たんしん)の日に、桑祈から祝い事があると太尉府に呼ばれる。晏雲之は期待に胸を膨らませながら屋敷へ入るが...。