10月23日~10月27日

10月23日(月)
「衆参2補選の結果分析! 臨時国会で岸田政権の課題は」

ゲスト:鈴木 哲夫(番組コメンテーター / ジャーナリスト)・山田 惠資(時事通信 解説委員)

衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区、2つの国政補欠選挙の投開票日から一夜明けて、結果を徹底分析。両選挙区とも事実上の与野党一騎打ちの構図で、ともに激戦が伝えられていたが...。選挙結果を受けて、岸田首相の解散戦略などへの影響は?
臨時国会が召集され、所信表明演説に臨んだ岸田首相。注目の減税を国民にどう語ったのか...。内閣支持率が下げ止まらない岸田政権と今後の政局の行方を専門家と共に考える。


10月24日(火)
「中東危機は露の好機か? プーチン外交の思惑は」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団主任研究員)、小谷 哲男(明海大学教授)

中東情勢が緊迫する中、プーチン大統領はガザ情勢に関して「平和的解決、即時停戦を求める。中東のエスカレートは米国の政策の失敗だ」と強調。ロシアがパレスチナ寄りの姿勢を示す狙いは?
また、日露関係について、「日本の働き掛けがあれば、対話に応じる用意がある」と語るプーチン氏の真意は?
ウクライナ侵攻から1年8カ月。米国をけん制する一方で、ウクライナ侵攻への関心を低下させるための情報戦に出たのか?平和の使者のごとくアピールを始めたプーチン氏の思惑と中東・ウクライナの最新情勢を徹底分析する。


10月25日(水)
「邦人逮捕で日中間に暗雲 「強権」習政権と対話の道筋は」

ゲスト:興梠 一郎(神田外語大学教授)、神保 謙(慶應義塾大学教授)

中国の国家安全当局が、「反スパイ法」に違反したとして今年3月に拘束した日本人男性を正式に逮捕したことが、今月19日、明らかになった。福島第一原発の処理水海洋放出をめぐり、国交正常化以降、最悪ともいわれる日中関係に暗雲か...。
習近平総書記の3期目体制が発足してから今月23日で1年。権力の一極集中が進む習近平政権と、日本はどう向き合うのか?
日本と中国の有識者らが参加した民間の「東京ー北京フォーラム」に出席した慶應義塾大学・神保謙教授が日中対話の内容を報告。中国研究家の神田外語大学・興梠一郎教授と共に、日中関係の現状と改善に向けた道筋を考える。


10月26日(木)
「緊迫するガザ最新情勢 中東危機と複雑化する国際社会」

ゲスト:立山 良司(防衛大学校名誉教授)、鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)

緊張が高まる一方のイスラエル・パレスチナ情勢。地上戦が始まれば、多くの犠牲者が出ることは間違いない。国際社会はガザの人道危機を問題視し、イスラエルに自制を求めているが...。事態がさらに悪化し、レバノンのイスラムシーア派組織ヒズボラやイランなどが参戦し、戦線が拡大する可能性はないのか?
イスラエルに最も影響を及ぼす米国には、イスラエルを支持するユダヤ人ロビイストや福音派の存在がある。イスラム諸国には反イスラエル感情と共に反米感情も高まっており、米国に仲介は難しいのか?
そんな中、ウクライナ戦争では欧米と歩調を揃えた日本は、今回は一線を画している。緊迫化するイスラエル・パレスチナ情勢と国際社会への影響を考える。


10月27日(金)
「核実験再開か?『3匹のサソリ』と揺れる核の秩序」

ゲスト:西田 充(長崎大学教授 元外務省軍縮不拡散専門官)
VTR出演:中満 泉(国連事務次長 軍縮担当上級代表)

1945年7月、米国によって実施された初めての核実験。その数週間後、広島、長崎への原爆投下という悲劇を生んだ。以来、全世界で2千回以上の核実験が繰り返されたが、1996年、国連で包括的核実験禁止条約が採択されたことを契機に、(核爆発を伴う)核実験は封印されてきた。
ところが、今年2月、プーチン大統領は、「アメリカが核実験をするなら、我々も行う」と演説。今週、ロシア連邦議会が、包括的核実験禁止条約の批准を撤回する法案が成立。90年代以降、封印されてきた核実験が再開されるのか?その兆しは、ロシアのみならず中国でも見られ、さらに米国の核実験場でも新たな動きが...
番組では、その兆候をハッキリと捉えた衛星写真を入手。
唯一の被爆国として、「核を持たず、作らず、持ち込ませず」と誓う一方、アメリカの「核の傘」の下にある日本。わが国を取り囲むロシア、中国、北朝鮮などの核の増強に、どう対処すべきか?