10月9日~10月13日
10月9日(月)
「一帯一路構想10年 中国習政権と世界の行方を展望」
ゲスト:石井 正文(学習院大学特別客員教授 / 元インドネシア大使)、近藤 大介(現代ビジネス編集次長)
今月、北京で開かれる「一帯一路」国際フォーラム。ここには、ロシアのプーチン大統領も参加を表明。プーチン氏にとってはウクライナ侵攻に伴う国際刑事裁判所(ICC)の指名手配後、初めての外遊となる。また、既に130カ国を超える参加が確認されているという。今年で構想を発表して10年。習主席は、果たして何を語り、プーチン氏との首脳会談では何が話されるのだろうか?
米中対立は「新冷戦」状態と言われるほど激化の一途をたどり、ロシアのウクライナ侵攻で、世界の分断はさらに深刻化している。
果たして、習氏は中国をどこへ導こうとしているのか。専門家と共に中国と世界の今後を展望する。
10月10日(火)
「露軍兵士から不満の声 プーチン言論統制強化へ」
ゲスト:名越 健郎(拓殖大学特任教授)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)
ロシアの侵攻開始以降、ウクライナはロシア軍の死者が27万人超に上ったと発表し、南部やクリミアでの反転攻勢を強める。これに対しプーチン政権は、ウクライナ軍の攻撃は失敗し撃退しているとロシア軍を称賛。
しかし、前線のロシア軍兵士からは「援軍が来ない」など不満の声が高まり、士気がかなり低下しているとの分析も...実態はどうなのか?
一方、プーチン政権はウクライナ侵攻に批判的なメディアを欧米のスパイを意味する「外国の代理人」と呼び、取り締まりを強化...その背景は?
言論統制に走るプーチン政権の内情とクリミア攻防の最新戦況を分析する。
10月11日(水)
「台湾統一への布石? 中国が南シナ海に軍事進出するワケ」
ゲスト:山田 吉彦(東海大学海洋学部教授)、小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)
中国は近年、南シナ海に人工島を建設し、軍事拠点化を加速。8月末に発表した2023年版の標準地図では、南シナ海のほぼ全域が自国の領海だと主張。南シナ海で実効支配を進める背景には、習近平国家主席悲願の「台湾統一」に向けた戦略が見え隠れすると専門家は指摘する。
上川外相は、東南アジア4カ国を歴訪中。上川氏は9日、ブルネイでの外相会談で、中国が軍事活動を活発化させる南シナ海情勢について、深刻な懸念を表明し、両国の連携を確認した。
果たして、中国による南シナ海への進出は、尖閣諸島を含む東シナ海情勢にも波及するのか。南シナ海をめぐる海洋安全保障について議論。
10月12日(木)
「あるのか?年内解散 臨時国会どうなる減税」
ゲスト:岩井 奉信(日本大学名誉教授)、山田 惠資(時事通信社解説委員)
臨時国会が20日に召集され、内閣改造後初となる与野党の本格論戦がスタートする。岸田首相は減税措置を検討する考えを示しており、経済対策では減税が焦点となる見通し。
しかし、永田町では依然として岸田首相が会期中に衆議院の解散に踏み切るのではないか、という憶測が根強く、与野党の神経戦が続く。「減税解散」も噂される中、果たして「減税」は解散の大義となるのか?年内解散で野党はどうなる?永田町の最新情報を伝える。
10月13日(金)
「ウクライナと核 侵攻は9年前に始まった」
ゲスト:小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター 専任講師)
VTR出演:マリアナ・ブジェリン(ハーバード大学上席研究員)
ロシアのウクライナ侵攻からまもなく1年8か月になろとうとしている。戦争の終わりはみえず、長期化が懸念される。この惨状をウクライナの人たちはどう考えているのか?この侵略戦争はそもそも9年前から始まっていたと指摘するのは、ウクライナ出身の歴史家で、ハーバード大上級研究員のマリアナ・ブジェリン博士。番組では、太田キャスターがブジェリン博士にリモートインタビュー。ロシアからでも西側からでもない、ウクライナ出身者ならではの視点の話を聞いた。
また、スタジオには東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠氏を招き、戦争の現況や注目点、核保有について、じっくり聞く。