第131回  京都 花ごよみ~妙蓮寺・楊谷寺・勝林寺・八大神社~

今回は、新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、京都から全国に広まった新たな花の文化を紹介する。
まず最初に訪れるのは、夏の終わりから秋にかけて見頃となる芙蓉の名所として知られる妙蓮寺。境内には数種類の芙蓉が咲き誇り、執事長自らが「花ごよみ」としてSNSに投稿し人気を集めている。芙蓉の他にも御会式桜などめずらしい桜をはじめ、四季折々に様々な花が見られる。
続いて向かうのは、「花手水」発祥の寺として全国から参拝者が訪れる長岡京市の柳谷観音楊谷寺。「花手水」とは手水舎に季節の花を浮かべたもので、新型コロナウイルス蔓延の時期に入って一気に全国に広まった。境内のあちこちに美しい花を浮かべた花手水が点在し、訪れる人を癒してくれる。
次に訪れるのは、東山にある東福寺の塔頭寺院の一つ勝林寺。こちらの花手水は立体的なのが特徴で、花の持つ個性を活かした造形が人気。
最後に訪ねるのは、一乗寺にある八大神社。宮本武蔵悟りの地とされるこちらでも花手水が楽しめる。京都各地で盛んになっている新たな花の文化に触れ、秋の京都を満喫する。 

京都浪漫 悠久の物語 京都浪漫 悠久の物語