第132回  京都を駈けた神馬や名馬たち~上賀茂神社・藤森神社・京都競馬場~

京都の街では、古くから祭事や神事または移動手段として、馬が人々の暮らしと密接に関わってきた。今回は、京都を駈けた伝説の名馬や神馬の物語を紹介する。
まず最初に訪れるのは、春に行われる「賀茂競馬」や秋の「笠懸神事」など馬とゆかりの深い上賀茂神社。日曜・祝日と大きな祭りのある日には、邪気を払い幸福を呼ぶと言われる「神馬」が出社し参拝者を迎える。神馬「神山号」は、かつてJRAの競走馬として活躍した名馬で、今回特別に京都産業大学にある厩舎で生活する神馬を撮影。馬術部員と過ごす神馬の普段の様子を伝える。
続いて向かうのは、毎年5月に「駈馬神事」が行われる藤森神社。こちらも馬とゆかりの深い神社で、騎手や調教師など競馬関係者も参拝することで有名だ。そのきっかけとなった稀代の名馬タマモクロスと藤森神社の関係について宮司に話を伺う。
最後に訪ねるのは、2023年4月にリニューアルされた淀にある京都競馬場。三冠馬が決まる最終レース「菊花賞」が行われる淀のターフは、多くの名馬が駆け抜けた場所。場内にある三冠馬メモリアルロードで名シーンの数々を回想する。
初秋の京都で、神馬の美しい姿に癒され名馬たちの雄姿に思いを馳せる。 

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