第6話  夫の手紙

seietsubo_06.jpg 競技会の出品作が出そろった。蘇州知府(ちふ)の曹文彬(そうぶんひん)は翠喜を首位にしようとするが、織造局の李照は刺繍(ししゅう)の技法を使っていることを理由に反対する。そこへ、遅れて完成させた宝琴が緙絲のみで織り上げた作品を提出。李照は宝琴を首位とし、清越小坊の大番頭である如風が新領織に選ばれる。競技会のあと、宝琴に呼び出された翠喜は、雪堂が失踪前に宝琴に渡していた文(ふみ)を見せられる。雪堂の気持ちが自分にないことを改めて突きつけられた翠喜は...。