11月20日~11月24日

11月20日(月)
「対立激化から緩和? 1年ぶり米中首脳会談の思惑と今後」

ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信ワシントン支局長)、小原 凡司(笹川平和財団 上席フェロー)

対立を深めていた米中関係は融和へと向かうのか。
バイデン大統領と習近平国家主席が、15日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に先立ち会談した。1年ぶりに直接対面した両首脳は4時間にわたり会談。その結果、米中間の衝突を防ぐため、軍幹部同士が協議することなどで合意。経済安全保障、中東情勢を含め、世界情勢をめぐって幅広く協議されたというが、台湾を巡っては応酬となったという。
ロシアによるウクライナ侵攻に加え、イスラエルによるガザ攻撃などで、世界の紛争と対立が深刻化する中、双方が緊張緩和策を模索する動きに出た形だ。果たしてこの会談が、対立の冷却化へのきっかけとなるのだろうか?専門家と共に徹底検証する。


11月21日(火)
「大統領選への思惑と戦略 盤石プーチン氏に死角は?」

ゲスト:名越 健郎(拓殖大学特任教授)、長谷川 雄之(防衛省防衛研究所研究員)

来年3月のロシア大統領選に、プーチン氏が近く出馬表明すると見られている。再選すれば2030年、83歳まで権力の座を維持することが可能に...。
プーチン氏は、ガザ情勢で世界の関心が中東に集まるのを好機と捉え、大統領選に向けて外交力と国内統制を強化へ。プーチン体制は盤石とみられるが、死角はないのか?
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領も「中東に注目が移っている」と、世界のウクライナへの関心低下に危機感を募らせる。2度目の冬を迎えるウクライナの反転攻勢はどうなっているのか?
プーチン氏の大統領選への思惑とウクライナの最新戦況を徹底分析する。


11月22日(水)
「イランがガザ情勢に介入? ハマスの背後に工作機関か」

ゲスト:齊藤 貢(元駐イラン大使)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を進めるイスラエル軍は、南部での攻撃強化も示唆するなど、戦闘は激しさを増している。
緊迫化するパレスチナ情勢は、先月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃に端を発する。中東の大国イランは、ハマスを長年にわたり軍事支援してきた。ハマスの奇襲攻撃の背後には、イラン最高指導者直属の対外工作機関の存在がある、との指摘もある。
こうした中、19日イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、紅海で「イスラエルの船」を拿捕したと発表。その後、船はイスラエル人実業家が関連した英国の会社が保有し、日本郵船が運航する貨物船と判明。今後、イランが支援する勢力によるイスラエルへの挑発は加速するのか...。
最新戦況と共に、パレスチナ情勢の背後に蠢くイランの動向について専門家と議論。


11月23日(木)
「60歳代超の8割が発症!? 白内障の症状と治療法」

ゲスト:平松 類(二本松眼科病院副院長)、木原 洋美(医療ジャーナリスト)

白内障は加齢が主な発症原因で、目の水晶体が白く濁ることにより物が霞んで見えたり、光が眩しく感じる病気。さらには視力低下などの症状が起こるという。
60歳代以上の8割が発症しているといわれ、いずれは誰もがなりうる病気。老化現象と諦めている人も多いが、白内障は症状に応じた治療法が確立し、視力の回復が見込める病気だという。
人生100年時代、大事な目の健康を守るために、白内障について考える。


11月24日(金)
「波乱必至!アメリカ大統領選挙 第3のシナリオは?」

ゲスト:グレン・S・フクシマ(米国先端政策研究所上級研究員)、中林 美恵子(番組コメンテーター / 早稲田大学教授)

大統領選挙まで1年を切ったアメリカ。バイデン大統領の再選なるか?はたまたトランプ前大統領が返り咲くのか?だが、バイデン氏81歳、トランプ氏77歳という〝高齢者対決〟に国民の間ではうんざりとした空気も漂うという。そんな空気を突き、世代交代を生む新たな有力候補が現れる可能性もゼロではない。波乱必至の大統領選、浮上する第3のシナリオとは?過去の米大統領選を近くで見てきたゲスト2人に、違う角度からみる大統領選について聞く。