第21話  

昭和54年、桃(泉ピン子)は寝る間も惜しんで働いていた。良介(三田村邦彦)から貰わないはずだった慰謝料と事務所から前借りをしてまで、借金のために嫁に行こうとしている春子(東てる美)と辰巳を守るためにお金をつくり、そして家族の為に家を建てたかったのである。それだけではなく、桃は自分を仕事で酷使することで、失恋の痛みを忘れたかった。そんな折、前年度の演技が認められ新人賞を受賞する。