第29話  秘めた想いとともに

seietsubo_29.jpg 蘇州織染(しょくせん)業組合の発足7周年を記念する会合に招かれた雪堂は、番頭たちに促され、蘇州の織り元と翠喜の歩みや功績を文章にしたためる。屋敷の離れで魏良弓(ぎりょうきゅう)と過ごした日々を思い出す翠喜のもとに、雪堂がやって来る。翠喜に対して借りを感じている雪堂は、彼女が宝琴に寛大に接してくれたことを感謝するとともに、子供を作ることを提案。その子を育てながら任家を守り続けてほしいと語る。そんな雪堂に、翠喜は離縁を切り出す。