第32話  家訓の束縛

seietsubo_32.jpg 曹(そう)夫妻が大赦により釈放され、蘇州に戻った。文彬は、娘の曹幺娘(そうようじょう)を取り戻そうと厨房(ちゅうぼう)の雑用係として行院(こういん)に潜入し、幺娘との再会を果たす。しかし喜びもつかの間、文彬は曹家代々の名誉と娘の貞節を守る名目で幺娘に刀を渡し、自分の顔に傷を入れるよう強要する。態度を保留にした幺娘だったが、悲しい決断を下す。一方、夫の企(たくら)みを察した曹夫人は錦渓坊にたどり着き、翠喜と再会。幺娘の様子を見て来るよう翠喜に頼むのだった。