第34話  自立への道

seietsubo_34.jpg 蘇州じゅうの工房が同様の製品を安価で販売するようになり、清越坊は経営難に陥る。客を呼び戻すために宝琴が選んだ道は、翠喜が残した図案に頼らず、自分なりの柄を作り出すことだった。官妓(かんぎ)となった幺娘を救いたい曹夫人は、名節のために娘を死に至らしめようとする文彬を必死に引き止める。そんなとき、緙絲(こくし)の競技会が北京で開かれることになり、幺娘が賤籍(せんせき)から抜けられるよう取り計らうためにも、翠喜は北京行きを決める。