第1話  3年ぶりの帰宅

koitama_01.jpg 雨降る中庭に泣き声が響き渡る。羅家の側室、呂青桐が娘、十一娘のため必死で許しを請う声だ。誤って正室の娘の簪を壊した十一娘は板打ちの折檻を受けても強情に耐えていた。呂青桐は正室、 羅夫人に懇願し続けるが夫人は「嫡庶の別、長幼の序は掟」と言い放つ。その後、十一娘たち母娘は都から遠く離れた余杭へ出され3年を過ごすが、突然呼び戻され帰宅の旅へと出た。途中、立ち寄った客桟で十一娘は逃亡中の海賊に人質にされてしまう。