12月4日~12月8日

12月4日(月)
「軍事偵察衛星打ち上げ成功 北朝鮮の脅威新局面!?」

ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員 / 元ソウル支局長)、古川 勝久(安全保障問題専門家 / 元国連安保理北朝鮮制裁委専門家パネル委員)

先月21日、北朝鮮が、2度にわたり失敗していた軍事偵察衛星の打ち上げに成功したと発表。「米韓の基地や米本国の政府省庁の撮影に成功した」として、今月から正式に運用を開始するという。
今回の打上げを前にして、金正恩総書記はロシアを訪問し、プーチン大統領からロシアの宇宙開発拠点で歓待されていた。そのため、何らかのロシアの技術供与があったのではないかとされている。
北朝鮮が自前の人工衛星を獲得したことにより、脅威の度合いはどのように増すのか。今後、複数の衛星を獲得した場合、さらに上のレベルに押し上げるのではないか?北朝鮮の軍事技術の現在地と今後を徹底分析する。


12月5日(火)
「ガザ全土で戦闘が再開 ハマスとの交渉なぜ決裂」

ゲスト:野村 明史(拓殖大学海外事情研究所准教授 )、江﨑 智絵(防衛大学校国際関係学科准教授)

パレスチナ自治区ガザの戦闘休止が7日間で終わり、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が再開した。
ネタニヤフ首相は、ガザに残された人質の奪還を重視するとした上で「目標の達成には勝利が欠かせない」と強調。イスラエル軍は、ハマスが南部に拠点を移したとみて、南部に激しい空爆を展開し標的はガザ全土に広がっている。
一方、ハマス側も「敵に立ち向かう」と徹底抗戦の構えだ。
イスラエルとハマスの交渉は、なぜ決裂したのか?民間人の被害拡大が懸念され、人質解放の先行きが見えない中、今後どんな展開になるのか?最新のガザ情勢を徹底分析する。


12月6日(水)
「露軍の死傷者激増! プーチンが東部攻略にこだわるワケ」

ゲスト:渡部 悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、小谷 哲男(明海大学教授)

ウクライナでは先週、各地を猛吹雪が襲い、本格的な冬を迎えた。
ロシア軍は「第3波の作戦」で、ウクライナ東部ドネツク州の要衝アウディイフカでの戦闘を強化している。ロシア軍の死傷者数は大幅に増加。ウクライナ軍の発表によると、先月のロシア兵の死傷者は1日平均931人と、侵攻後、最多の可能性があるという。
こうした中、プーチン大統領はロシア軍の兵士を17万人増やし、132万人規模とする大統領令に署名。なぜプーチン大統領は、多くの犠牲を払いながらも、アフディイフカ攻略にこだわるのか?
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は「反転攻勢で望んだ結果が得られなった」と認め、欧米諸国による武器供与の遅れにも言及した。
米国によるウクライナ支援の縮小が現実味を帯びる中、最新の戦況とプーチン氏の思惑を徹底議論。


12月7日(木)
「岸田政権を揺るがすのか? 政治資金パーティー裏金疑惑」

ゲスト:若狭 勝(弁護士 / 元東京地検特捜部副部長)、山田 惠資(時事通信社 解説委員)

自民党5派閥の政治団体が、約4000万円に上る政治資金パーティー収入の不記載で告発。東京地検特捜部は最大派閥安倍派「清和政策研究会」の議員秘書らから任意で事情聴取したもようだ。
急浮上した1億円の裏金疑惑について、松野官房長官はじめ、安倍派幹部はどう説明するのか。
また、この事態を受けて、岸田首相の対応は?果たして、東京地検特捜部はどこまで踏み込むのか?
この他にも、石川県・馳知事が東京五輪招致に官房機密費を使ったと発言するなど、政治とカネをめぐる問題が相次いでいる。
自民党の政治とカネの問題は、支持率が低迷する岸田政権の打撃となるのか。先行き不透明な今後の行方を考える。


12月8日(金)
「戦闘開始2カ月のガザ 戦闘休止は?戦後統治は?」

ゲスト:高橋 和夫(国際政治学者 放送大学名誉教授)、田中 浩一郎(慶應義塾大学総合政策学部教授)

10月7日、イスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲して始まったガザ紛争は2カ月が経過した。
この間、イスラエル・パレスチナ双方の死者は1万5千人を超え深刻な人道危機が続いている。
先月24日からは、7日間の戦闘休止と約100人の人質解放が実現したが、再び戦闘が激化。今後の展開は予断を許さない。戦闘休止への道筋はあるのか?専門家と考える。