第17話  銀子の誘惑

koitama_17.jpg 西跨院を訪れた徐令宜に、湯あみするか尋ねた侍女の冬青を羅十一娘はにらみつけた。歓迎されない雰囲気を察した徐令宜は自分の居所に戻り、十一娘はほっとする。翌日、徐家の職長たちを集めた十一娘は自分を見くびる者たちを見事に抑えて主導権を握った。晴れて帳簿を握った十一娘が、母を殺した下手人につながる布の出入りを調べ始めると、数人の使用者が浮上する。布は令宜か令寛への贈り物に使われたのではないかと十一娘たちは推測する。