第19話  石段に潜む罠(わな)

koitama_19.jpg 鳳卿を誰に任せるか、徐令宜は決めかねていた。名乗りを上げた喬蓮房も秦石榴も理想的な母親とは思えない。鳳卿をかわいがる頂怡真を見た十一娘は、怡真に任せてはと提案するが、怡真はかつて子供を亡くしたことで子育てに臆病になっている。一方、鳳卿が徐令宜の子ではないと察した喬蓮房は、西跨院の石段が修理中でだとを知ると、鳳卿が徐令寛の子であることを遠回しに丹陽に伝え、身重の丹陽を転ばせて十一娘に責任を負わせようと企む。