第138回 辰年は龍を見に行こう~妙心寺・泉涌寺・瀧尾神社・本圀寺~
前回に引き続き、今年の干支である「辰」に因んで、龍とゆかりの深い神社仏閣を訪ねる。
まず最初に訪ねるのは、右京区花園にある妙心寺。江戸時代の天才絵師・狩野探幽が描いた天井画が見どころの法堂へと向かい、見る者の角度により「昇り龍」にも「下り龍」にもなる「雲龍図」を紹介する。
東山区にある泉涌寺。格式高い寺の舎利殿には、狩野山雪の筆による「蟠龍図」が描かれている。下で手を叩くと龍が鳴くような音がする「鳴き龍」も聞くことが出来る。
泉涌寺の飛び地境内に建つ瀧尾神社。拝殿の天井には、祇園祭の山鉾の一つ大船鉾の舳先に飾る龍頭が新調された時に手本にしたという巨大な龍の彫刻が!躍動感のある姿は、まるで生きているかのようだ。
山科区にある本圀寺。境内にある「九頭龍銭洗弁財天」は、商売繁盛に絶大なご利益をもたらすと言われており、信仰を集めている。
番組では、一筆龍絵師の驚きの技なども紹介し、古の人々の龍神に託した思いに触れる。