第39話  絵師の正体

koitama_39.jpg 女子が表に出るべきではないと考える徐大夫人は、今も十一娘と仙綾閣との関わりが不満だった。主母としての能力を認めていたが、懐妊の気配がない十一娘は、徐家の担い手となる男子を増やすことに無関心に見えたのだ。毎年、裕王府で開かれる宴に今年は羅十一娘も招かれ、徐大夫人や頂怡真、徐令宜と共に裕王府を訪れた。門前で馬車を降りた怡真は区彦行を見て、供養のための竹の絵を描いたのは、区家の人間であったことを知り衝撃を受ける。