第43話  思いもかけぬ濡(ぬ)れ衣

koitama_43.jpg 羅五娘は産み月を迎えたが銭家の家系は苦しく、夫の銭明は数日後には銀子が尽きそうな状況を隠している。金策に頭を痛める銭明に思いがけないもうけ話が舞い込んだ。南方で大口の刺繍の需要があるという。相談を受けた簡師匠と羅十一娘は、店にとっても利があり、五娘を助けることもできると考え快く同意した。しかし、しばらくすると仙綾閣と海賊が闇取引をしていたという報告が都に届き、簡師匠に十一娘、繍女までもが捕らえられてしまう。