2月12日~2月16日

2月12日(月)
「勃発から4カ月! イスラエルのガザ大規模攻撃~休戦は実現するか?」

ゲスト:齊藤 貢(元駐イラン大使・東洋英和女学院大学非常勤顧問)、田中 浩一郎(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授)

イスラエルとイスラム組織ハマスの大規模衝突から今月7日で4カ月。「ハマスせん滅」を掲げたイスラエルは攻撃を弱める兆しはなく、むしろ緊張はヨルダン川西岸地区にも拡大している。 ガザ保健当局によると、ガザ地区での死者数は遂に2万7400人を超えたという。一方、イスラエル軍によると136人がハマス側に人質にとられているとされ、うち最大50人が既に死亡している可能性があるとの情報も出てきている。
この間、カタールなどが仲介して「戦闘休止と人質の解放」に向けた交渉が続けられてきたが、「完全停戦」を求めるハマスとそれを認めないイスラエル側との間に依然隔たりがあるという。先ごろハマス側からも停戦の条件が提示されたが、イスラエルのネタニヤフ首相はこれを拒否。一方、米ブリンケン国務長官は、「合意まで交渉を継続する」との声明を出した。果たして合意へと至るのか?
ゲストは、元駐イラン大使で、イスラエルやサウジアラビアにも駐在経験のある元外交官の齊藤貢氏。そして、元国連政務官としてアフガニスタンのタリバン政権との交渉を担当し、中東全域に詳しい田中浩一郎慶応大学教授。中東のエキスパートお二人に、休戦交渉の行方や今後の軍事的対立状況の推移などを徹底検証する。


2月13日(火)
「プーチン政権が圧力!? 反戦候補を排除の内幕は?」

ゲスト:兵頭 慎治(防衛省防衛研究所研究幹事)、佐々木 正明(大和大学教授 / 元産経新聞モスクワ支局長)

3月の大統領選に向け、圧勝を目指すプーチン大統領。今月末でウクライナ侵攻3年目に突入する中、軍事作戦の正当化と国民の信任をアピールする狙いか?
その中でウクライナ侵攻に反対し、プーチン氏を批判するナデジディン元下院議員の立候補登録が書類上の不備を理由に取り消された。立候補に必要な10万人を上回る約20万人の署名を集めた「反戦候補」。これに恐れたプーチン政権が排除したのか?ナデジディン氏への署名は事実上の「反戦リスト」に。一方、動員兵の妻は夫の帰還を求める運動を展開。
ゲストは、兵頭慎治・防衛省防衛研究所研究幹事と佐々木正明・元産経新聞モスクワ支局長。大統領選が迫る中、「反プーチン」の動きはどこまで広がるのか分析する。


2月14日(水)
「派閥裏金は何に使われた? 実態解明進むか」

ゲスト:北川 正恭(早稲田大学名誉教授 / 元三重県知事・元衆院議員)、岩井 奉信(日本大学名誉教授)

14日の衆議院予算委員会は、岸田首相と関係閣僚が出席し、政治資金問題などをめぐる集中審議。裏金疑惑の真相究明が求められる中、未だ不透明とされる裏金をつくった経緯や使途は明らかにされるのか?
自民党は全所属議員へのアンケート調査を受け、政治資金収支報告書への新たな不記載があったのは85人と明らかにした。しかし、アンケートの設問は不記載の有無と、ある場合は過去5年間の不記載額を回答するのみで、使途などに関する設問は一切ない。これで実態解明は進むのか?
ゲストは、かつて自民党衆議院議員として、30年前の「平成の政治改革」に取り組んだ元三重県知事の北川正恭・早大名誉教授。そして、政治資金問題に詳しい岩井奉信・日大名誉教授。「政治とカネ」のからくりを明らかにし、自民党の取り組みに苦言を呈す。


2月15日(木)
「シリーズ各党トップに問う! 維新が目指す『政治改革』とは」

ゲスト:馬場 伸幸(日本維新の会代表・衆議院議員)

シリーズ各党トップに問う!2回目のゲストは、日本維新の会の馬場伸幸代表。
13日公開の自民党全議員へのアンケート結果で、現職国会議員82人を含む85人が、政治資金収支報告書への不記載や誤記載を認めた。2018年から5年間の総額は5億7949万円に昇る。さらに松野前官房長官の官房過密費支出をめぐる疑惑も浮上。不明瞭な政治とカネの問題に維新はどう切り込むのか。
政治資金の透明化には何が必要なのか?日本維新の会は「維新版政治改革大綱」を掲げ、企業団体献金の完全廃止、旧文通費の使途公開や連座制の導入を訴える。維新が掲げる「政党法」とは?国民が納得する政治資金の在り方は?
次期総選挙で野党第一党を目指す維新の選挙戦略は?政権交代を目指す立憲民主党とはどう向き合うのか?是々非々と語っていた自民党との関係は?統一会派を結ぶ教育無償化を実現する会の前原代表との未来図は?党勢拡大に向けてなすべきこととは?維新・馬場代表に直撃!


2月16日(金)
「能登地震から1ヵ月半 長引く避難生活 災害関連死を増やさない支援は」

ゲスト:国崎 信江(危機管理教育研究所 代表)

毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
今月3日、石川県・輪島市で県内初の仮設住宅18戸が完成し、入居が始まりました。県は3月末までに3000戸の仮設住宅を建設する予定です。復興に向けて歩みを見せていますが...未だ生活の再建を阻む断水は3万1000戸を超え、およそ13000人が避難生活を余儀なくされています。こうした状況の中で、被災者には疲労の色が見え始めています。過去の災害では1ヵ月後から2ヵ月の間に生活環境の変化や片付けの本格化に伴う、災害関連死が相次いでいます。被災地の今と災害関連死を防ぐために必要なことを専門家と共に考えます。