2月19日~2月23日

2月19日(月)
「民族的悲願『南北統一』を捨てた!? 北朝鮮 金正恩総書記の狙いは...」

ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員・元ソウル支局長)、古川 勝久(安保問題専門家・元国連安保理北朝鮮制裁委専門家パネル委員)

ミサイルの発射実験を繰り返し、ミサイル開発を推し進める北朝鮮。実は昨年末、金総書記は朝鮮労働党の中央会議の席上、極めて重大な宣言をしていた。これまでの「南朝鮮」という呼称を止め「南北の統一」を志向しないことを明確にしたのだ。統一の「放棄」という重大な路線転換とも言えるが、いったい北朝鮮内部で何が起こっているのか?
かつて、韓国の文前大統領の仲介も受けて、軍事挑発路線から一転、トランプ前米大統領との史上初の直接首脳会談に臨んだ金正恩氏。しかし、ここに来て、ウクライナに軍事侵攻したロシアに急接近。体制の違いを超えた「融和」ではなく、武力を背景にした体制維持、あるいはロシアのように軍事侵攻へと根本的な路線転換を図ろうというのだろうか?
ゲストは、北朝鮮を詳細にフォローし続けてきた、共同通信社の平井久志氏と、元国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネル委員として「北朝鮮の人、モノ、カネ」の流れを、公開情報や自主的な捜査などによって分析、解明してきた安保問題専門家の古川勝久氏。北朝鮮の「異変」の背景やその真相、またトランプ政権が再登場した場合の影響を徹底分析。


2月20日(火)
「終身独裁狙うプーチン氏 政敵ナワリヌイ氏急死で情勢混迷か?」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団主任研究員)、長谷川 雄之(防衛省防衛研究所研究員)

▼ロシアの反政府活動家のナワリヌイ氏が収監先の刑務所で急死。追悼の動きは反政権運動に発展するか?▼大統領選の圧勝に向けギアを上げるプーチン氏。狙いは「終身独裁者」の道か?▼一方、ウクライナ軍は東部の要衝アウディイフカから撤退を表明。戦況の行方は?
欧米で「支援疲れ」が指摘される中、都内で「日ウクライナ経済復興推進会議」が開催。官民一体の経済支援を通じて、ウクライナの復旧・復興を後押しする。侵攻長期化の中で、日本の果たす役割とは?
ゲストは、ロシアとウクライナ問題に精通する畔蒜泰助・笹川平和財団主任研究員、長谷川雄之・防衛省防衛研究所研究員。ウクライナ侵攻3年目に突入するプーチン氏の思惑や反転攻勢に苦戦するウ軍の最新戦況を分析する。


2月21日(水)
「日本GDP4位転落 経済再興の鍵は米中対立!?」

ゲスト:武者 陵司(武者リサーチ代表 / 経済アナリスト)、加谷 珪一(経済評論家)

先週、内閣府の発表で、去年1年間の日本の名目GDP(国内総生産)はドル換算で、ドイツに抜かれ4位に転落。円安が進んだことでドル換算で目減りした一方、バブル崩壊後の低成長やデフレの影響が要因だとされ、改めて日本経済の深刻さを浮き彫りにした。
こうした中、日本経済の動向を左右する重要なカギは「米中対立の行方」だという。11月の米大統領選挙では、トランプ氏の再選、「もしトラ」の可能性が高まり、日本や中国に大きなリスクになると懸念されるが、その影響は?
ゲストは、経済アナリストの武者陵司氏と、経済評論家の加谷珪一氏。日本経済は長期低迷から抜け出すことができるのか...その兆しはあるのか?徹底議論。


2月22日(木)
「シリーズ各党トップに問う! 自民党に対峙⁉国民民主の進む道」

ゲスト:玉木 雄一郎 (国民民主党代表)

シリーズ各党トップに問う!3回目のゲストは、国民民主党の玉木雄一郎代表。与党でもなく野党でもない独自路線で何を目指すのか聞く。
国民民主党は党大会で、岸田政権と対峙する姿勢を鮮明にした。裏金問題を機に国民民主が掲げる政治改革案の中身とは?
自民党と公明党とのトリガー条項をめぐる3党協議から離脱。一時は政権入りも噂された国民民主だが、次期衆議院選挙に向けて、立憲民主党からの秋波にどう応える?新年度予算案にはどう臨むのか...。


2月23日(金)
「ウクライナ侵攻3年目 今後のシナリオを専門家が大胆予測」

ゲスト:廣瀬 陽子(慶應義塾大学教授)、小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
VTR出演:倉井 高志(元ウクライナ大使)

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、今月24日で丸2年を迎える。去年6月から始まったウクライナ軍の反転攻勢は大きな成果が得られず、ザルジニー総司令官の解任を招く結果となっている。
領土奪還の目標を掲げ続けるゼレンスキー大統領に対し、プーチン大統領は「平和はわれわれが目標を達成したときに訪れる」と訴え、双方、譲らぬ構えを見せている。 しかし、戦争が長引けば、国力に勝るロシアが有利になるのは確実。さらに、欧米の「支援疲れ」によって支援が途絶える事態となれば、ウクライナは厳しい戦いを強いられる。
この先、ウクライナはどうなるのか?ベストシナリオ、ワーストシナリオを3人の専門家が予測する。