2月5日~2月9日

2月5日(月)
「米大統領に復帰の可能性は? 世界はトランプ復権に備えよ!?」

ゲスト:石井 正文(学習院大学特別客員教授・駐米公使・外務省国際法局長・駐ベルギー・インドネシア大使)、海野 素央(明治大学政治経済学部教授)

2024年は選挙イヤー。3月のロシア大統領選、11月の米大統領選と、大国の顔を決める選挙が相次いで行われる。米大統領選の候補者レースでは、共和党トランプ氏が序盤戦で2連勝。強力なライバルと目されていたディサンテス氏が撤退し、ヘイリー元国連大使との一騎打ちだが、トランプ氏が共和党の大統領候補者になるのは必至の情勢だ。
一方、民主党の現職バイデン大統領は、経済政策は比較的順調とみられているが、外交政策では、パレスチナ攻撃を続けるイスラエル支持の政策をめぐり、民主党支持層の若者やアラブ系住民からの反発が強まっている。バイデン氏が本選でトランプ氏と直接対決した場合、世論調査では現時点で苦戦が予想されている。
ゲストは、米大統領選をフィールドワークで追いかけている明治大学海野素央教授と、駐米公使やインドネシア大使など要職を歴任し国際情勢に精通した元外交官の石井正文氏。選挙戦の動向やトランプ復権による混乱の大きさ、トランプ再選にどう備えるかの対策などを徹底分析する。


2月6日(火)
「裏金問題で与野党攻防 政治改革30年前の教訓は?」

ゲスト:成田 憲彦(元首相秘書官 / 駿河台大学名誉教授)、山田 惠資(時事通信社解説委員)

国会は衆議院予算委員会が始まり、与野党の本格論戦がスタート。政治とカネの問題では、自民党安倍派のほぼ全議員が不正なキックバックを受けていたことが判明した。岸田政権の内閣支持率も低迷し、打撃はどこまで広がるのか?
派閥に幕を下ろした安倍派幹部らの出処進退はうやむやに...。派閥パーティー裏金事件を受け、自民党執行部は関与した議員への聞き取り調査を実施。実態解明は進むのか?
「政治とカネ」の問題は、なぜ、いつの時代も繰り返されるのか。30年前、リクルート事件後の細川連立政権で、首相秘書官として政治改革にかかわった成田憲彦氏に、今の問題点と目指すべき政治改革の論点を聞く。


2月7日(水)
「33年ぶり株価高騰! 明るい兆しは本物か...」

ゲスト:磯山 友幸(千葉商科大学教授)、エミン・ユルマズ(エコノミスト)

日経平均株価は3万6000円台と、約33年ぶりの高水準で推移している。この1年で約9000円も株価が上昇しているが、今後の動きは?日本株の復活は本物なのか。それともバブルの再来か...。
背景に、円安や中国経済の減速による投資マネーの流入があるというが、株価の上昇は、日本経済復活の兆しといえるのか?
ゲストは、エコノミストのエミン・ユルマズ氏と千葉商科大学教授の磯山友幸氏。「株価の最高値更新は時間の問題であり、あくまで通過点」と述べる両氏と、株価の動向や日本経済の今後を徹底議論する。


2月8日(木)
「シリーズ各党トップに問う! 立憲が掲げる"本気の政治改革"とは」

ゲスト:泉 健太(立憲民主党代表)

岸田首相の施政方針演説に厳しいヤジが飛び、裏金問題で波乱の幕開けとなった通常国会。自民党派閥の政治資金事件を受け、最大の焦点となっている政治とカネの問題。立憲民主党は、「裏金一掃・政治改革国会」にすると意気込む。
さらに、「次期総選挙には単独過半数がとれる240人超の候補者擁立を目指す」と強調する泉代表。ミッション型内閣を提唱し、野党連携を模索するが...。野党第一党として、打倒自民の旗を掲げ、政権交代は実現できるのか。
シリーズ各党トップに問う!初回のゲストは、立憲民主党の泉 健太代表。立憲が提案する政治改革の具体的な中身と実効性、政権交代への道筋を聞く!


2月9日(金)
「日米専門家に聞く 朝鮮半島クライシスの真相」

ゲスト:田中 均(元外務審議官)
VTR出演:フランク・ジャヌージ(元アメリカ上院上級スタッフ モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団理事長)

北朝鮮が軍事的挑発を強めている。先月、金正恩総書記は、憲法改正で、韓国を「第一の敵対国」と明記すべきと主張。南北統一という長年の国是からの転換を示唆した。さらに、核弾頭が搭載可能だという新型巡航ミサイルの発射実験を繰り返している。
こうした状況を受け、今、アメリカでは半島情勢への危機感が急速に高まっている。「2024年に核戦争が起きる可能性を念頭に置く必要がある」。そう警告する専門家も...北朝鮮は本当に戦争を考えているのか?
番組キャスター太田昌克が、アメリカの専門家を緊急取材。スタジオには、初の日朝首脳会談で、北朝鮮との交渉役を担った田中均元外務審議官を迎え、朝鮮半島クライシスの真相を探る。