3月25日~3月29日
3月25日(月)
「果たして米バイデン政権はイスラエルのガザ攻撃を止められるのか?」
ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信ワシントン支局長)、宮田 律(現代イスラム研究センター理事長)
現地レポート:平野 雄吾(共同通信エルサレム支局長)
イスラエルによるガザ攻撃から5カ月余り。イスラエル軍の攻撃は苛烈を極め、ガザ保健当局によると、犠牲者は3万人超。その半数以上が女性や子供などの民間人だとされる。こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスせん滅」のためガザ南端のラファへの地上侵攻作戦を承認し強行する構えだ。
イスラエル最大の支援国、アメリカのバイデン政権は、これまで「イスラエルには自衛権がある」として軍事援助の継続と、ガザ攻撃支持の立場を示してきた。しかし、最近のバイデン大統領は「ラファ侵攻はレッドラインだ」とメディアに語るなど、イスラエル側への批判的立場を強めているが、本音はどこに?
ゲストは、アメリカ外交に精通する春名幹男氏と現代イスラム研究センターの宮田律理事長。果たしてバイデン政権は、本気でイスラエルの攻撃を止める気があるのか。米国の「レッドライン」はどこにひかれるのか...。ガザ情勢の行方を徹底検証する。
3月26日(火)
「モスクワ乱射テロ衝撃 揺らぐプーチン統制!?」
ゲスト:兵頭 慎治(防衛省防衛研究所研究幹事)、鶴岡 路人(慶応義塾大学准教授)
モスクワ郊外で起きた銃乱射テロ事件でプーチン大統領が、ウクライナの関与を示唆した背景は? 大統領選で圧勝したプーチン氏はNATO(北大西洋条約機構)との対決を先鋭化。行き着く先は「ロシアvs.NATO」か!?
NATOは東西冷戦の終結後、最大規模の軍事演習を実施。想定はロシアによる攻撃への対応だ。欧州政府高官からも「ロシアが数年以内にNATOにも攻撃をしかける可能性がある」との発言が相次ぐ。NATOは「対プーチン」で結束できるか?
ゲストは、ロシア・ウクライナ情勢に詳しい防衛研究所研究幹事の兵頭慎治氏、欧州政治や国際安全保障の専門家で慶應義塾大学准教授の鶴岡路人氏。プーチン体制の行方と今後のウクライナ情勢を徹底分析。
3月27日(水)
「『物流危機』が生活にどう影響? 4月から荷物がすぐ届かない!?」
ゲスト:根本 敏則(敬愛大学教授)、磯山 友幸(千葉商科大学教授 / 経済ジャーナリスト)
来週月曜日からトラック運転手の時間外労働が年960時間に制限される「物流2024年問題」。輸送力の低下で、スーパーの商品棚に産地からの生鮮食品が並ばなくなる⁉ネット通販や荷物など宅配の遅延も懸念されている。何も対策を講じなければ、2030年には約35%の荷物が運べなくなるとの試算も...。
運送業界の受け止めは?和歌山市にある運送会社の鳥羽弘基社長は「会社の売り上げや運転手の収入の減少」を最も危惧しているといい、運転手による荷物の積み込み時間などをいかにして減らし、配送時間を確保できるかが大きなカギになると指摘。
ゲストは、物流に関する国の有識者会議で座長を務めた敬愛大学・根本敏則教授と、経済ジャーナリストとして物流問題を取材する千葉商科大学・磯山友幸教授。物流の停滞による生活への影響と今後の対応策について考える。
3月28日(木)
「『政治とカネ』の泥沼はいつまで続く?」
ゲスト:久江 雅彦(共同通信社 編集委員兼論説委員)、伊藤 惇夫(政治アナリスト)
自らが会長を務める派閥の政治資金パーティの裏金問題を受けて、自民党の二階元幹事長は次期総選挙への不出馬を表明。近く決まる自民党の処分を前に、自ら政治責任を取る形となった。このタイミングでの不出馬表明にはどんな狙いが?そもそも、二階氏は説明責任を果たせたのか?さらに、政治倫理審査会に出席した安倍派幹部らの処分はどうなる?
実態解明のため証人喚問を要求する野党に対し、後ろ向きな自民党。岸田首相は、まずは党則を改正し「派閥」を禁じるガバナンスコードを発表したが、果たして、今国会で政治資金規正法の改正を実現できるのか。さらに、今秋の自民党総裁任期満了までに、岸田首相が解散に打って出る可能性はあるのか。
ゲストは、共同通信の久江雅彦編集委員と政治アナリストの伊藤惇夫氏。裏金問題、政倫審、二階氏引退の舞台裏を語りつくす。
3月29日(金) 「鈴木哲夫の永田町ショータイム」
「暴言・失言・言い逃れ 不適切発言にもほどがある!?」
ゲスト:細川 隆三(政治ジャーナリスト)
失言・暴言・言い逃れ...。麻生副総裁の「おばさん」発言、杉田水脈衆院議員の「コスプレ」差別発言など、政治家の口から発せられる「ことば」は、どうしてこうも軽いのか!不適切発言にもほどがある、政治家たちの言動を取り上げる。